嫌がらせの被害に遭うにはそれなりの理由があります。
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あなた自身または家族は、周囲がうらやむような地位や名誉を持っていませんか? |
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以前、異性から告白をされたり、交際相手と別れたりしていませんか? |
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近隣住民とトラブルを起こしていませんか? |
人は感情の動物です。
だからこそ、恨みやねたみを抱かれ、その思いが強ければ、あなたを陥れよう、
恐怖を与えようと嫌がらせに移ります。
あなたは、人から恨まれたり、ねたまれたりされていませんか?
または、その立場にいませんか?
あなたが嫌がらせの被害を受け始めたのはいつ頃からでしょうか?
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あれ?私、ここにモノを置いたはずなのになくなっている。 |
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車に大きな傷が!誰がいつの間に・・。 |
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子供があざを作ってきた。 |
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知人からネットの掲示板に私のことが書かれていると教えられた。 |
最初は些細なことかもしれません。
そのとき、あなた自身、深く考えていなかったかもしれません。
しかし、嫌がらせ行為を行う犯人はそれだけの思いを持って行動に移った訳です。
嫌がらせの被害を受け始めたその時期がいつのことだったのか、
では、犯人はなぜ嫌がらせを行わなければならなかったのか、
それが対策方法となり、解決への糸口につながります。
どのような場所でどのような嫌がらせを受けたのか、きちんと把握をしていますか?
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小さな被害の積み重ねで、あなたに精神的な苦痛を与え続けているのか |
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器物破損など、目に見える形で大きな嫌がらせをすることを目的にしたものなのか |
犯人の手法・目的を把握することで、
同じ嫌がらせを受けない方法が対策・検討できます。
あなたに対して、どこで、どのような手段で嫌がらせを行ってくるのか、
もう一度、対策・検討してみましょう。
犯人がわかっていない場合、嫌がらせが起きた時点の被害状況・被害日時などから、
洗い出し、特定をすることから、嫌がらせ対策を始めなければなりません。
また、ある程度、犯人と思われる人物の想定が付いている方もいるでしょう。
結論から言ってしまえば、
犯人と特定できる人物がいても、証拠がなければ、事は前に進みません。
そのため、ある程度、嫌がらせを行っている犯人と目星が付いた人物がいれば、
その人物が次に嫌がらせ行為を行った時、その犯行現場の証拠を押さえ対策する必要があります。
安易に犯人扱いをして、問い詰めてしまえば、人の命に関わるような、
さらに大きな問題に発展することも考えられます。
■ 嫌がらせの種類
・大切な車へ落書きをされた
・職場や自宅、実家へ怪文書が投函された
・自宅の敷地内に危険物や糞尿をばらまかれた
・庭の草木を荒らされた
・自転車のサドルを持って行かれた
・バイクのシートをカッターで切り刻まれた
・子供が執拗に誰かにつけ回された
・近隣住民が集団になって無視をするようになった
・近隣住民が都度文句を言ってくるようになった
・職場内であらぬ事を言いふらされた
・日常生活で誰かに見張られている
・通勤途中に尾行をされた
・異音や騒音を立てられるようになった
・自分しか知らないことを、誰かが言いふらしている
・2chや爆サイなどに自分のことが書き込まれている
・送信者不明のメッセージが、メールやLINE、メッセンジャーで届く
など、嫌がらせの内容は様々です。
■ 嫌がらせを行う犯人の気持ち
憎しみや怒りなど、感情を抑えられない犯人は、嫌がらせを行ってきます。
元々の理由は人それぞでですが、主に、男女問題、感覚・習慣の行き違い、会社内での評価、ライバル会社からの一方的な怨恨などが理由になるケースが多々あります。
嫌がらせを行うことで、鬱憤を晴らす場合もありますし、近隣や職場などのコミュニティー内で評価を落とすことを目的にした場合もあります。
そして、何よりも得たいのしれない人物となる犯人からの心理的なプレッシャーを与えることで、精神的、経済的な破綻を狙って嫌がらせを行う可能性があるので楽観視は出来ません。
■ 実際にあった嫌がらせの対策の事例
例1:自宅や職場、実家へ怪文書を送られた事例
依頼者であるAさん。静岡県在住 40代女性 既婚
【嫌がらせ相談内容】
Aさんの相談はある日、自宅・職場・実家へ同時に届いた怪文書による被害を食い止め、犯人を捕まえたいという内容でした。
怪文書の内容には、脅迫や恐喝に繋がる要素がないということで、警察も刑事事件としては受け付けることができないとのことだったため、名誉毀損等民事事件で対応を踏まえて、嫌がらせ対策開始。
【ポイント】
消印や筆跡、書かれている内容の信憑性や犯人の心理、使われている紙や筆記用具などからそれぞれの特徴をピックアップ
今では珍しい鉛筆を使用されていることやAさんしか知らないと思われる出来事の記述。
これらのことから、犯人はAさんに近しい人物で情報入手が可能且つ、職場などの環境で鉛筆を使う人物像を想定。
その上で、近しい人物のリストアップを行い、グループ分けを行い、それぞれのグループへ偽の情報を別々に拡散。
数日間の素行調査を行なった結果、偽の情報に操作され怪文書を投函する人物を特定、犯行現場の証拠確保も成功。
【結末】
犯人は、Aさんが職場でW不倫する男性Bさんへ思いを寄せる女性で、犯行の理由はAさんへの妬みでした。Aさんを職場から追い出すこと、家庭環境を悪化させることを目的とした嫌がらせということがわかり、話し合いの末、犯人である女性が示談金及び退社することで決着。
例2:車を破壊された事例
依頼者であるOさん。埼玉県在住 50代男性 既婚
【嫌がらせ相談内容】
ワンボックスカーを購入したばかりのOさんからの相談は、新車にも関わらず買って数日で、車の全周に傷を付けられ、直近では4本のタイヤすべてをパンクさせられたため、犯人を特定し、修理費用の負担をさせたいというものでした。
当初、警察への相談をしたところ、現地に来てくれたが指紋の採取など、捜査に繋がる動きをとってくれなかったという状況からのスタートの為、刑事事件でも扱ってもらえる証拠作りを念頭に嫌がらせ対策を開始。
【ポイント】
深夜から早朝にかけて行われた犯行であること。
傷の深さや、4本のタイヤをパンクさせるという強い憎悪、そして車を購入する前までは一切の嫌がらせが無かった事から犯人を想定。
ホームセンターなどで一目見てわかる防犯カメラの設置はさけ、あくまでも証拠収集を行う為に特化した隠しカメラを設置。深夜時間帯から早朝にかけて自宅周囲及び駐車場、ワンボックスカーに近づく人物の有無を確認したところ、明け方に犬の散歩に見せかけて、鍵束で車に傷を付けていく様子の証拠を確保。
その後、その人物をOさんに確認してもらったところ、犯人の特定に至った。
【結末】
犯人は、隣の家に住むD氏。笑顔で接し、Oさんが車を購入したことをうらやましがった発言をしていた。そして、Oさんがワンボックスカーにしたことで、D氏の車の出入りに干渉するようになったのが嫌がらせの理由。
D氏とは隣近所と言うこともあり、警察沙汰にすることは控えたが、車の修理費用の負担と今後同じことをしないという覚え書きを取り、決着。
例3:2chへ誹謗中傷を書き込みされた事例
依頼者であるKさん。埼玉県在住 30代男性 会社経営者
【嫌がらせ相談内容】
仕事が順調なKさん。一つの悩みは、2chへ書き込みされている自社及びKさん自身の誹謗中傷。あること無いことかかれ、さらには家族のことなどプライベートな内容の書き込みもされるようになり頭を悩ませていました。
【ポイント】
最初の段階では、誹謗中傷の書き込みをされたスレッドのIPアドレスから、人物を特定。
ただし、この段階ではあくまでも使用機器の契約者という想定でしか無いため、犯人であるという確証には至らず。
そこで、その人物が犯人であるかどうかを確認する為、素行調査にて行動監視。
調査開始後、3日目の飲食店店内にて、食事をしながらスマホを操作する様子を目撃。
そのスマホの操作画面を撮影すると、そこには、書き込みしている様子が克明に映し出されていました。こうして、その人物が犯人であるという確証を得て、証拠の確保も成功した。
【結論】
Kさんの意向で、犯人と直接対峙することに。想定問答を組み立て、まずは犯人から自供、そしてことの経緯の上、責任の所在を求め終了。話し合いの末、Kさんに対しての憎悪ではなく、成功者への妬みとして書き連ねていたとのこと。ちなみに、この犯人とKさんの面識は一切ありませんでした。
■ 嫌がらせをされたときは
嫌がらせを受けたときの対処法としては、まず、その出来事を記録しましょう。
嫌がらせを受けたことにより、様々な感情があふれ出てくると思います。しかし、その感情により冷静な判断を失います。
つまり、家族や職場の上司など、本来味方であった人物も敵対視するようになり、関係性の悪化をもたらしてしまうことになりかねません。
そこで、まずは冷静に嫌がらせが起きた、
日時
場所
出来事
被害を受けなければならない理由
想定できる人物のリストアップ
を行いましょう。
また、可能であれば、出来事に対して写真や動画を撮っておくとよいでしょう。
依頼者となる嫌がらせを受けた人達、皆さんが仰ることは、「誰も信じてくれない」です。
つまり、出来事に対して証明することが出来ない状況が続き、相談を周りにしていると、「思い過ごしじゃないの」と話を聞いてくれなくなります。
さらに、警察や弁護士も同様で、証拠が無ければ動きにくいという状況があります。
それら、第三者への見てもらってわかってもらうためには、実害がどのくらい、何が行われていたか、証明する必要が出てきます。
■ 嫌がらせ対策に対する個人の限界
嫌がらせを証明する為に、証拠の必要性は、警察に行ったり、周りに相談した結果、必要なのはわかっている。
そう言った方もいらっしゃるでしょう。
ですが、その嫌がらせに対する証拠の収集は想像以上に難しくリスクが付きまといます。
と言うのも、犯人は違法行為を行っていることをほぼわかって嫌がらせをしてきます。なので、捕まらないことを前提にコソコソ嫌がらせをするわけです。
なので、なかなか個人の力で犯人を特定することが難しいのが実状です。
また、犯人がどんな人物かわからないため、遭遇してしまったときの恐怖感も相当あることでしょう。
その為、防犯カメラを設置すればいいのか!と、ホームセンターで購入した防犯カメラを設置したところ、防犯カメラに気がついた犯人はそれまでと同様の犯行を行わなくなり、もっと手の込んだ異なった嫌がらせを行われるようになったというケースも多々あります。
このように、嫌がらせ対策には個人の力では限界が有り、家庭環境や職場環境に大きな影響を与え、精神的肉体的にも証拠を押さえることはかなり難航します。 |